2010年01月11日
こすりの話。
みなさんこんにちわ★
今日が
成人式ってことを
さっき
浮かれて
改造車を
乗りまわす
若者達を見て
気付がつきました。
今日は
めい一杯浮かれたまえ。
そして
今日
浮かれたことを
忘れてはならぬ。
わたしは
浮かれそびれました。
そして
わたしは
このクソ寒い中
フリース オン フリース
くつした イン スリッパ
で
Tシャツを
染めくりまわして
季節バカになっております。
今日は紅型染には無くてはならぬ
とても大事な
「こすり」くんについて
お話します★
こすりくんとは
色を塗った後
更に色を生地の中まで刷り込む為に生れてきた
先が丸るい
刷り込み刷毛のことです。
こすりくんで
しっかりこすって生地の中まで色を浸透させないと
色が生地の表面だけにのってるだけになってしまい
色落ちしたりします。
ホントに恐ろしいです。
更に
影(隈取りといいます)を付ける時にも
こうやって
筆で色を付けた瞬間
こすりくんで
こすってぼかす時にも使います。
筆を糸で巻いて先を丸くして作っています。
昔の職人さん達は
竹の筒に人間の髪の毛をギッシリ詰めて
こすりを作っていました。
この発想がすばらしいです。
もちろん
今でも
髪の毛で作っているステキ職人さん達はいます★
↑
工房修行時代に作ったこすり。
上から
具志堅さんの髪の毛
安里さんの髪の毛
比嘉さんの髪の毛
喜屋武さんの髪の毛
大城さんの髪の毛
東風平さんの髪の毛
で
作ったこすりです。
ウソです。
誰の髪の毛かわかりません。
こすりを作る時は
脱色してない
若い人の髪の毛が
弾力もあり
糊の上をこすっても糊がはげなくて
最適だそうです。
こすりの下からはみ出ている
はみ毛です。
思い出します・・・・。
工房時代のあの苦しみを・・・。
魔のこすり作りを・・・。
工房に入って
始めての仕事
それは「こすり」作りでした。
もちろん入ってすぐの素人が作れる訳ないんです。
でも
そんなの関係ないんです。
作れなくても作るのです。
何が何でも作るのです。
作れるまで作るのです。
箱から
大量の束になった髪の毛と
大量の竹の筒を出し
「今日中に100本作れ!」
と平気で言う先生。
先生は色んなところで
紅型カルチャー教室をしていた為
工房で
生徒達のこすりも
大量に作らなければならない。
私達の役目でした。
そのこすり作りが
難しいの力使うの手痛たいので
かなり気狂います。
まず竹の筒ん中を掃除して
テグスに髪の毛を挟んで
筒ん中に通して引っ張る
髪の毛の量が多いと
最後まで通らないで竹割れるし
少ないとスポット髪全部抜けてしまう。
丁度いい髪の毛の量だと
筒の中でぴたっと止まって
後は
竹筒の先を削ると
髪の毛が見えてきて
最後に毛先を焼いて
丸くする。
みたいな
作業を永遠と繰り返す。
作る前は
みんなワクワクで
作り出したら
難しすぎて
吐きそうになる。
先生が帰ってくる前に
何とか仕上げようと
みんな必死になるが
焦れば焦るほど
髪の毛スポスポ抜けるは
絡まるわ
竹割れるわ
洩らすわで
結局全然作れねー。
先生帰ってくるなり
「何本出来た!!?」
と吠える。
。。。。。。無言。。。。。
「紅型工房辞めてー。」
心の中で叫ぶ。
そして
「明日もがんばろーね!」
と
語り合った仲間達。
次の日
余裕でこない。
一人減り
又一人減り
6人いた仲間も
結局残ったのは
先輩とわたしの2人。
そして
しばらくすると
又
こすり部隊がまんまと入隊してくる。
そして
更に最悪だったのが
髪の毛がなくなると
「髪の毛美容室からもらってこい!」
と吠える。
その役目
見事にわたしが抜擢。
これが又最強に嫌すぎて嫌すぎて
工房のこ汚い格好で
美容室に乗り込み
「髪の毛を下さい・・・。」
と言う。
怪しいすぎます。
ただの髪の毛マニアです。
髪フェチです。
怪しまれながらも
カリスマ美容達が怖がらないように
なぜ髪の毛が欲しいか必死に説明。
しかし
美容師も
すぐに処分する
切った髪の毛を
いちいち束ねて取っとくのは
めんどー。
結局断られる。
何軒回っても
結局ぜんぜん集まらずじまい。
手ぶらで帰って怒られるぐらいなら
その辺のおやじの
ワキ毛でも
スネ毛でも
鼻毛でも
耳毛でも
指毛でも
背毛でも
陰毛でも
なんでもいいから
毛という毛を集めて持ち帰ろう・・・。
そんな頭おかしいことを考えながら
結局
手ぶらで帰り
先生吠える。
。。。。。。。。
「紅型工房辞めてー。」
又叫ぶ。
カルチャーセンターのおばちゃん生徒達が
「これ使ってー♪」
と
よく髪の毛を持ってきてくれました。
しかし
どれも短いわ
チジレてるわ
パッサパサだわ
白髪混じってるわ
で
使い物にならず。
結局又髪の毛求めて三千里。
そんなこんなの繰り返しで
今の私がいます。
一緒にがんばった仲間がいます。
あの時は
毎日
「このクソジジイうっせ~な!」
と思っていた
先生にも
今は本当に感謝です。
あのクソジジイっぷりが
今は本当に役に立っています。
改めて
感謝です。
多分
一緒にがんばった
仲間がいなかったら
こすりに陰毛詰めて
即辞めてます。
そーんーなーかーんーじーでー
こすりくんを握りしめながら
昔のことを
思いだしていた
クソババアでした★
こんな
わけのわからない
こすり話を
最後まで
しょうがなく
今日も
見てくれて
ありがとう♥
竹には色んな穴の大きさがあるので
穴の大きさによって
髪の毛の量を調節して
今日が
成人式ってことを
さっき
浮かれて
改造車を
乗りまわす
若者達を見て
気付がつきました。
今日は
めい一杯浮かれたまえ。
そして
今日
浮かれたことを
忘れてはならぬ。
わたしは
浮かれそびれました。
そして
わたしは
このクソ寒い中
フリース オン フリース
くつした イン スリッパ
で
Tシャツを
染めくりまわして
季節バカになっております。
今日は紅型染には無くてはならぬ
とても大事な
「こすり」くんについて
お話します★
こすりくんとは
色を塗った後
更に色を生地の中まで刷り込む為に生れてきた
先が丸るい
刷り込み刷毛のことです。
こすりくんで
しっかりこすって生地の中まで色を浸透させないと
色が生地の表面だけにのってるだけになってしまい
色落ちしたりします。
ホントに恐ろしいです。
更に
影(隈取りといいます)を付ける時にも
こうやって
筆で色を付けた瞬間
こすりくんで
こすってぼかす時にも使います。
筆を糸で巻いて先を丸くして作っています。
昔の職人さん達は
竹の筒に人間の髪の毛をギッシリ詰めて
こすりを作っていました。
この発想がすばらしいです。
もちろん
今でも
髪の毛で作っているステキ職人さん達はいます★
↑
工房修行時代に作ったこすり。
上から
具志堅さんの髪の毛
安里さんの髪の毛
比嘉さんの髪の毛
喜屋武さんの髪の毛
大城さんの髪の毛
東風平さんの髪の毛
で
作ったこすりです。
ウソです。
誰の髪の毛かわかりません。
こすりを作る時は
脱色してない
若い人の髪の毛が
弾力もあり
糊の上をこすっても糊がはげなくて
最適だそうです。
こすりの下からはみ出ている
はみ毛です。
思い出します・・・・。
工房時代のあの苦しみを・・・。
魔のこすり作りを・・・。
工房に入って
始めての仕事
それは「こすり」作りでした。
もちろん入ってすぐの素人が作れる訳ないんです。
でも
そんなの関係ないんです。
作れなくても作るのです。
何が何でも作るのです。
作れるまで作るのです。
箱から
大量の束になった髪の毛と
大量の竹の筒を出し
「今日中に100本作れ!」
と平気で言う先生。
先生は色んなところで
紅型カルチャー教室をしていた為
工房で
生徒達のこすりも
大量に作らなければならない。
私達の役目でした。
そのこすり作りが
難しいの力使うの手痛たいので
かなり気狂います。
まず竹の筒ん中を掃除して
テグスに髪の毛を挟んで
筒ん中に通して引っ張る
髪の毛の量が多いと
最後まで通らないで竹割れるし
少ないとスポット髪全部抜けてしまう。
丁度いい髪の毛の量だと
筒の中でぴたっと止まって
後は
竹筒の先を削ると
髪の毛が見えてきて
最後に毛先を焼いて
丸くする。
みたいな
作業を永遠と繰り返す。
作る前は
みんなワクワクで
作り出したら
難しすぎて
吐きそうになる。
先生が帰ってくる前に
何とか仕上げようと
みんな必死になるが
焦れば焦るほど
髪の毛スポスポ抜けるは
絡まるわ
竹割れるわ
洩らすわで
結局全然作れねー。
先生帰ってくるなり
「何本出来た!!?」
と吠える。
。。。。。。無言。。。。。
「紅型工房辞めてー。」
心の中で叫ぶ。
そして
「明日もがんばろーね!」
と
語り合った仲間達。
次の日
余裕でこない。
一人減り
又一人減り
6人いた仲間も
結局残ったのは
先輩とわたしの2人。
そして
しばらくすると
又
こすり部隊がまんまと入隊してくる。
そして
更に最悪だったのが
髪の毛がなくなると
「髪の毛美容室からもらってこい!」
と吠える。
その役目
見事にわたしが抜擢。
これが又最強に嫌すぎて嫌すぎて
工房のこ汚い格好で
美容室に乗り込み
「髪の毛を下さい・・・。」
と言う。
怪しいすぎます。
ただの髪の毛マニアです。
髪フェチです。
怪しまれながらも
カリスマ美容達が怖がらないように
なぜ髪の毛が欲しいか必死に説明。
しかし
美容師も
すぐに処分する
切った髪の毛を
いちいち束ねて取っとくのは
めんどー。
結局断られる。
何軒回っても
結局ぜんぜん集まらずじまい。
手ぶらで帰って怒られるぐらいなら
その辺のおやじの
ワキ毛でも
スネ毛でも
鼻毛でも
耳毛でも
指毛でも
背毛でも
陰毛でも
なんでもいいから
毛という毛を集めて持ち帰ろう・・・。
そんな頭おかしいことを考えながら
結局
手ぶらで帰り
先生吠える。
。。。。。。。。
「紅型工房辞めてー。」
又叫ぶ。
カルチャーセンターのおばちゃん生徒達が
「これ使ってー♪」
と
よく髪の毛を持ってきてくれました。
しかし
どれも短いわ
チジレてるわ
パッサパサだわ
白髪混じってるわ
で
使い物にならず。
結局又髪の毛求めて三千里。
そんなこんなの繰り返しで
今の私がいます。
一緒にがんばった仲間がいます。
あの時は
毎日
「このクソジジイうっせ~な!」
と思っていた
先生にも
今は本当に感謝です。
あのクソジジイっぷりが
今は本当に役に立っています。
改めて
感謝です。
多分
一緒にがんばった
仲間がいなかったら
こすりに陰毛詰めて
即辞めてます。
そーんーなーかーんーじーでー
こすりくんを握りしめながら
昔のことを
思いだしていた
クソババアでした★
こんな
わけのわからない
こすり話を
最後まで
しょうがなく
今日も
見てくれて
ありがとう♥
竹には色んな穴の大きさがあるので
穴の大きさによって
髪の毛の量を調節して
Posted by アサコ at 04:03│Comments(4)
│今日の仕事
この記事へのコメント
手をこすりこすりしながら
物乞いをしている比嘉でございます。
誰のか知らない髪の毛を触れるアンタは凄い!
絶対に無理です。
しかも美容室に行くって。。。
お前の部屋の隅にたまったチン毛を使えば
良い物ができるのに!
アハハハハハハハハハハハハハハ(笑)
物乞いをしている比嘉でございます。
誰のか知らない髪の毛を触れるアンタは凄い!
絶対に無理です。
しかも美容室に行くって。。。
お前の部屋の隅にたまったチン毛を使えば
良い物ができるのに!
アハハハハハハハハハハハハハハ(笑)
Posted by 比嘉あばさ〜 at 2010年01月11日 10:58
プリティー年賀状ありがとうございやした。
私の毛質すっごいこすりにむいてるきがする。
太くて丈夫で直毛す。
今度お土産に持ってくわ。
私の毛質すっごいこすりにむいてるきがする。
太くて丈夫で直毛す。
今度お土産に持ってくわ。
Posted by 松本 at 2010年01月11日 15:09
こすり筆か~ぁ☆
あれは、挫折しそうになるよね・・( ̄ε ̄)
一回だけ 気合入れて自分で髪伸ばしてみたけど
一回だけだった・・。
そしてまだ作ってないよ♪♪
明日(今日だね)kufuuに行くさー
たぶん午前中だよ!
あれは、挫折しそうになるよね・・( ̄ε ̄)
一回だけ 気合入れて自分で髪伸ばしてみたけど
一回だけだった・・。
そしてまだ作ってないよ♪♪
明日(今日だね)kufuuに行くさー
たぶん午前中だよ!
Posted by tocotoco姉サワコ at 2010年01月12日 00:28
ヒデジ★
家に芽出てるにんにくあるけど食う?
奥さんヘアーより
その辺のおっさんのヘアーの方がよッぽどキレイよ!!
奥さんのちのゴミ屋敷とちがって
家はスネ毛一つ落ちてやしないわよっ!!
松本★
あんたから年賀状まだこないよ。。。
そういやーあんたおもくそ髪の毛多いし極太だったね♪
こすり100本作ってもまだ髪余るね。。。
でも毛が硬すぎてこすったら生地やぶけそうだから
遠慮しとくわ♥
toco姉★
あたしの髪の毛は死んでるからこすり作ったら腐りそう。。。
今だったら黒髪の人あんまりいないから
茶髪こすり出来るね♪
あー。 今日行けなかったー。
残念・・・。 次回逢える日を楽しみにしております♥
家に芽出てるにんにくあるけど食う?
奥さんヘアーより
その辺のおっさんのヘアーの方がよッぽどキレイよ!!
奥さんのちのゴミ屋敷とちがって
家はスネ毛一つ落ちてやしないわよっ!!
松本★
あんたから年賀状まだこないよ。。。
そういやーあんたおもくそ髪の毛多いし極太だったね♪
こすり100本作ってもまだ髪余るね。。。
でも毛が硬すぎてこすったら生地やぶけそうだから
遠慮しとくわ♥
toco姉★
あたしの髪の毛は死んでるからこすり作ったら腐りそう。。。
今だったら黒髪の人あんまりいないから
茶髪こすり出来るね♪
あー。 今日行けなかったー。
残念・・・。 次回逢える日を楽しみにしております♥
Posted by アサコ at 2010年01月13日 06:40